第152章 彼を懲らしめる

彼の声は氷のように冷たく、抑えきれない殺気を孕んでいた。

一部始終を目撃していた若い教員は、その視線に射抜かれて背筋を凍らせ、条件反射的に答えた。

「け、経済管理学部の学生で、如月海という男です。口論から揉み合いになり、如月は仲間を連れていて……最後は、如月が石を使って……」

如月海

北畑修は、その名前を咀嚼するように、低く、重々しく復唱した。まるで、その三文字を歯の間で噛み砕かんばかりの形相だった。

「大学側としても厳正に対処する、決して許しはしない」という学長の言葉など、彼の耳には届いていなかった。北畑は猛然と踵を返すと、階段...

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